沖縄県南城市議会の臨時会が17日午前10時、開会した。9日の市議選後、初めての本会議。
セクハラ問題を巡り、古謝景春市長が當眞隆夫副市長に対して16日に辞職の意向を伝えたことがわかったため、議長を選任後、辞職届を巡り協議する見通し。

(資料写真)南城市役所

 市議会は17日の臨時会で、古謝市長による市職員へのセクハラ問題について、9月市議会に続いて2度目となる不信任決議案を可決し、古謝氏は17日付で失職することがほぼ確実な情勢だった。古謝氏の辞職届を巡り、不信任案の行方は不透明になっている。辞職や失職となれば、市長選の投開票日は、17日にも決まる。

 臨時会では、午前10時20分頃までに議長として安谷屋正氏を選出した。その後に副議長などを選出した後、市議選の経費として専決処分した約2488万円を承認する見通し。不信任案の採決は午後になる。
 
 地方自治法は、1度目の不信任決議を受けた際には10日以内に市長が議会を解散できると定める。解散しなければ失職となる。
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  南城市議会は9月26日に古謝市長に対する不信任決議を可決。古謝市長は10月6日に市議会を解散したため、11月9日に市議選があった。
 
 地方自治法は、解散、選挙後の初めての本会議で再び不信任決議が可決された場合、市長は失職すると規定している。

 
 9日の市議選後、初めてとなる17日の臨時会で古謝市長に対する不信任決議案を提出、可決となれば、古謝市長は失職する。
 
 今回の不信任案を可決するには、「3分の2以上(14人以上)」の出席と、その過半数の賛成が必要。市議20人のうち、市議選前の報道各社の合同アンケートでは、18人が「賛成する」と答えている。「賛否未定」の立場は2人にとどまり、不信任案の可決は避けられない情勢だ。
 
 古謝市長のセクハラ問題は2023年12月に発覚。市議会の特別委員会が市職員対象に実施したアンケートで古謝市長からキスされたなどの疑惑が9件浮上。市の第三者委員会は今年5月、職員へのセクハラとパワハラを認定し、辞職を提言した。

 
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