農林水産省は17日、その地域ならではの農林水産物や食品のブランドを守る地理的表示(GI)保護制度の対象に、県黒砂糖協同組合が生産する「沖縄黒糖」を登録したと発表した。県内からの登録は5件目。

 GI登録されると専用のマークを付けて販売でき、ブランド価値の向上やビジネス拡大を図れる。不正表示などは国が取り締まる。
 沖縄黒糖は1623年に琉球王国の使節団が明から製糖法を持ち帰ったとされ、約400年の歴史がある。琉球王国の重要な産業として発展した。
 現在でも沖縄の食文化を代表する食材として、伝統料理のラフテーや伝統菓子のちんびん、サーターアンダギーなどに幅広く使われている。お茶菓子としても人気だ。
 県内からはこれまでに「琉球もろみ酢」「ぐしちゃんピーマン」「中城島にんじん」「ちんすこう」がGI登録されている。(政経部・天願壮史朗)
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