[胃心地いいね](855)サンスーシー 北中城村荻道150
 北中城村荻道の外人住宅街にある、沖縄と京都の味が融合した「琉京甘味サンスーシー」。店名のサンスーシーはフランス語で「お気楽」「のんき」の意味で「おいしいご飯とスイーツでほっとしてもらいたい」との思いが込められている。


看板メニューの「ごまカレー温玉うどん」(右)とすべて手作りの抹茶黒糖パフェ

 オーナーの中西がんたさん(55)と京都出身で店長の妻麻琴さん(49)が営む。麻琴さんは京都・祇園にある実家の日本料理店「割烹さか本」で修業を積んだ。沖縄が好きで何度も旅行で訪れるうちに「ここで店を」と夢が芽生え、外人住宅との縁をきっかけに2010年に移住、翌11年9月に開業した。店は建物の雰囲気をそのまま生かしながら温かみのある空間に整えた。

「子連れのお客さまにもゆっくりとおいしいご飯を味わってほしい」と呼びかける中西麻琴さん=19日、北中城村荻道

 看板メニューは「ごまカレー温玉うどん」(1350円)。和風だしとスパイス、ごまの調和を追求し、完成までに1年3カ月をかけた渾身(こんしん)の一杯だ。1日100杯以上売れることもある人気メニューだ。
 昆布や削り節など7種の素材は京都の乾物店から仕入れ、沖縄の硬水には軟水機を導入して対応。温玉は読谷村の「はなファーム」のEM地養卵、九条ネギは京都から取り寄せるなど、県産と京素材を組み合わせる。
 料理やスイーツを含む全てのメニューが無添加で手作り。抹茶と県産黒糖を使った「抹茶黒糖パフェ」(1100円)もアイスやゼリー、スポンジ、白玉に至るまで自家製で、本物の抹茶の味を楽しみながら、どの層を食べても満足できる一品に仕上げた。底にはほうじ茶の蜜を忍ばせ、最後はさっぱりと味わえる構成にしている。

 「子連れでも安心して、ゆっくり食事を楽しめる場所にしたい」との思いから店内にはキッズルームも設けた。がんたさんは「常にオンリーワンを目指して店作りをしてきた。本物の味をぜひ味わってほしい」と笑顔を見せた。
(中部報道部・垣花きらら)

琉京甘味 サンスーシー

 【お店データ】営業時間は平日は午前11時~午後4時、午後6~9時。土日祝は午前11時~午後9時。不定休。駐車場あり。電話098(935)1012
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京都・祇園の味を沖縄へ 完成まで1年3カ月! 渾身のメニュー「ごまカレー温玉うどん」も 北中城村・サンスーシー
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