【本部】本部町の沖縄美ら海水族館(佐藤圭一館長)は20日、本島沖130~200メートルの深海部で国内初採集されたサクラダイの一種(学名サクラパルガ)の和名を「タスキサクラダイ」と名付け、同館の「深海の小さな生き物コーナー」で展示を始めたと発表した。
 体の側面を彩る帯のような模様がたすきを思わせることから名付けられた。
帯の色は黄色く見えたりだいだい色に近くなったりと濃淡が変化するが、海外でも捕獲例がほとんどないためなぜ変化するのかなどは現時点でよく分からないという。体長約15センチ。
 高知大学の専門家と共同で国内で初めて捕獲されたものと確認し、オンライン学術誌で発表した。同館深海展示係の高岡博子さんは「飼育を続け未解明の生態を明らかにしていきたい」と話した。(北部報道部・前田高敬)
 
(写図説明)帯状の模様が特徴的な「タスキサクラダイ」=国営沖縄記念公園(海洋博公園)沖縄美ら海水族館提供
美ら海水族館、国内初採集の魚を展示 サクラダイの一種 和名「...の画像はこちら >>
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