沖縄県石垣市八島町で21日、野生のイノシシが目撃された。20日に市街地で通報が相次いだ体長約70センチのイノシシより小さく、別の個体の可能性がある。
市街地では猟銃などによる駆除は原則禁止されており、市は職員を派遣して捜索しているが、捕獲は難航している。
 21日午前9時ごろ、八島小近くの八島養殖場周辺を歩くイノシシを同校の職員が発見し、市と八重山署に通報した。突進によるけがや、かまれて感染症になることを防ぐため、休み時間の運動場使用を禁止し、保護者に迎えに来るよう要請した。
 午後には八島町の東側に位置する真栄里のやどかり公園周辺などで目撃情報が相次いだ。
 市は20日から捕獲用ネットなどを持った職員を現場に派遣して捜索。地元の猟友会と協議しているが、目撃が広範囲で効果的に捕獲用のわなを仕掛けるのが難しいという。
 八島小近くに住む50代男性は「八島町は海に面している地域。イノシシが海側まで現れたことに驚いている。人や農作物に影響が出る前に早く捕獲されてほしい」と不安げに話した。
 石垣島のイノシシは主に森林地帯に生息し、市街地に出没するのは異例。八重山署もパトカーで注意を呼びかけている。
(八重山支局・砂川孫優)
 
(写図説明)海に近い八島小周辺に現れたイノシシ=21日午前9時ごろ、石垣市八島町(八島小提供)
イノシシが海辺にも…沖縄・石垣島でまた発見 前日と別個体か ...の画像はこちら >>
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