沖縄本島北部で発生した導水管(水道管)の漏水事故に伴い、西原浄水場から給水する本島中南部の7市町で24日から生じていた断水は、26日までに全域で解消した。南城市の一部地域では26日午後5時現在、使用量が急激に伸びて再び断水することを防ぐため、供給量を絞っての給水が続いている。
約2日間の断水は、結果的に断水しなかった地域も含め、県民生活の混乱を招いた。
 24日未明に本島北部の水源と久志浄水場(名護市)をつなぐ県企業局管理の水道管が老朽化で破裂して漏水。企業局が西原浄水場から自治体への送水を停止し、断水した。
 企業局は、別の水道管に切り替えるなどして25日午前に自治体向けの送水を再開。これを受けて各自治体が家庭向けの給水再開に取り組んだが、水質や水量の調整に時間を要して断水解消が遅れた自治体もあった。
 県によると、学校では、読谷村や中城村など断水しなかった自治体も含め、授業時間の変更や休校などの対応を余儀なくされた。漏水が判明した当初、それら地域が給水する石川浄水場も断水を見込んでいたためとみられる。
 医療関係では、25日に平安病院(浦添市)から給水要請があり、関係機関が給水車を派遣した。
 玉城デニー知事は、26日に開催された危機管理対策本部で「深くおわび」し、事故原因を究明して再発防止に取り組むとした。(政経部・東江郁香)
沖縄の断水は全域解消 南城市の一部は供給量絞り給水 断水しな...の画像はこちら >>
編集部おすすめ