【浦添】浦添市が9月に全職員に実施したハラスメントに関するアンケートで、2年以内にハラスメントを受けたり、見聞きしたりしたと答えた職員が回答者の4割超に当たる253件に上ったことが26日、分かった。「受けたことがある」としたのは67件(12%)だった。
市は、来月2日に開会する市議会12月定例会でハラスメント防止に向けた条例案を提出する。
 アンケートは条例制定に向けた実態把握を目的に9月2~24日に実施した。対象となった職員1592人のうち、575人(回答率36・1%)が回答した。
 複数回答で加害者を問うと、部長級が93件(16%)で最も多く、係長級90件(16%)、課長級67件(12%)。特別職は、議員36件(6%)、市長13件(2%)、副市長1件だった。
 受けたり、見聞きしたりした主な行為はパワハラが最も多い190件(33%)、セクハラ36件(6%)、マタハラ7件(1%)が続いた。
 具体的な行為を問う自由記述では、「飲み会の時に接触される」「提出書類を机に投げ捨てる」「机をたたく」「事実とは違う内容について同意を求められた」などの回答があった。
 被害後についての記述には、「終日涙が止まらなくなることがあった」「ストレスで身体的にいろいろな症状が出た」「加害者が近くにいると息を止めてしまう。視界に入ると心拍数が上がる」などがあった。
 市職員課によると、2023年度以降、ハラスメントを理由とした休職が2件あった。本年度は7件の相談があり、一部について市の調査委員会が開かれている。
 市は、6月にも同様のアンケートを実施した(回答率17・7%)が、加害者に関する質問の選択肢で「特別職」の内訳が不明だったことから再調査した。
(浦添西原担当・新垣玲央)
飲み会で接触、机たたく… ハラスメント訴え67件 沖縄・浦添...の画像はこちら >>
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