[胃心地いいね](856)かぶさ食堂 石垣市新川418の1コンテナハウスB
 まだ夜が明けない午前3時から、八重山そばのだし作りに汗を流す。豚骨とかつお節がベースのスープはシンプルながらも奥深い味わいだ。
ウコンを練り込んだ細長い特製麺との相性は抜群で、県内外から逸品を求めて客足は途絶えない。

ウコンを練り込んだ黄金色の特製麺が特徴の八重山そば(写真は中サイズ)と、ソーキそば用の大きなソーキ(手前)

 2003年から20年まで、石垣市登野城で営業していた老舗食堂「のりば食堂」元経営者の川満祐次さん(64)と妻の牧子さん(64)が営む。20年に場所を移して開業し、店名に屋号の「かぶさ」を掲げた。
 前店で数え切れないほどあったメニューは店舗面積が3分の1に縮小したことで33種類に減ったが、八重山そば(600円~)と肩を並べる人気を誇った元祖「とんかつカレーそば」(1200円)や「納豆そば」(780円)も健在。連日、のりば食堂を知るファンなどが訪れている。
 コロナ禍の時に観光客から「朝食を食べる場所が少ない」との声を聞き、営業時間は市内では珍しい午前6時から。早朝営業が好評を呼び、1日に多い時で約100人が来店する。与那国島出身の祐次さんと那覇市出身の牧子さんの明るく優しい接客もリピーターを獲得している。

夫婦二人三脚で営業する川満祐次さんと妻の牧子さん=24日、石垣市新川

 子ども食堂も長年続けている。毎週土曜午後5時から6時半、店を開放して地元の家族連れや高齢者らに低価格で八重山そばやカレーライスを提供。地域の交流の場として定着している。
 長年、営業を続けるモチベーションは「楽しいから」と祐次さん。
「他店舗と違うメニューを考案するのも喜び」と笑顔で話す。
 来店者数は年々増えており、牧子さんは「客を待たせるのは申し訳ないけど来てくれることに感謝。これまでの恩返しの意味で頑張りたい」と意欲。夫婦二人三脚、年中無休で今日も店を開ける。(八重山支局・砂川孫優)
 【お店データ】営業時間は午前6時~午後5時、完売次第終了。不定休。駐車場完備。毎週土曜午後5時から子ども食堂。電話0980(87)5018

かぶさ食堂の地図
夜明け前からだし作り ウコン麺と相性抜群 沖縄・石垣市「かぶ...の画像はこちら >>
ウコンを練り込んだ黄金色の特製麺が特徴の八重山そば(写真は中サイズ)と、ソーキそば用の大きなソーキ(手前)">
夜明け前からだし作り ウコン麺と相性抜群 沖縄・石垣市「かぶさ食堂」の八重山そば
夫婦二人三脚で営業する川満祐次さんと妻の牧子さん=24日、石垣市新川">
夜明け前からだし作り ウコン麺と相性抜群 沖縄・石垣市「かぶさ食堂」の八重山そば
かぶさ食堂の地図">
編集部おすすめ
沖縄タイムスプラスの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース