沖縄市で1人暮らしをする町田宗宏さん(88)の日常に密着したユーチューブチャンネル「ぬちぐすい琉球物語~BLUE ZONE OKINAWA~」が人気だ。庭で摘んだグアバを搾り、てびちを丁寧に煮込む―。
そんな何げない日常の映像が視聴者に支持され、開設1年で登録者数は3万人を突破。視聴者の約8割が米国など海外で「見ていて元気が出る」「生活をまねしたい」と反響が広がっている。(中部報道部・垣花きらら)

庭で採れたグアバでジュースを作る町田宗宏さん。動画では英語の字幕も入れて説明している(ユーチューブから)

 「おじい」の愛称で親しまれている町田さん。ユーチューブでは三線を奏でたり、夏の甲子園で沖縄尚学高校を応援したりする動画の他、台所でてびちや中身汁などの沖縄料理を作る様子も紹介。食材は無添加にこだわり、みそ汁はかつお節からだしを取る。料理を味わった後に「ぬちぐすいやっさ」と つぶやく場面が印象的だ。長女の松田めぐみさん(57)=与那原町=と共に料理をし、食卓を囲む場面もあり、親子の穏やかなやりとりが視聴者を癒やしている。

2人で作ったふーちゃんぷるーなどを一緒に食べる町田宗宏さん(左)と娘の松田めぐみさん。動画では、沖縄の言葉の説明や英語の字幕も入れている(ユーチューブから)

 町田さんは旧北谷村生まれ。戦後は15歳から米軍雇用員として働き、後に妻と総菜店を営んだ。56歳で妻を亡くして以降は1人で家事をしてきた。
毎日の運動も欠かさず、空手歴は61年。庭仕事や三線演奏を日課とし、心身の健康を保っている。
 投稿のきっかけは、兵庫県で動画制作会社を経営する孫の松田聖司さん(33)が帰郷した際、「おじいの暮らしを映像で未来に残したい」と思ったことだった。その気持ちをくみ、与那原町に住む兄の愛渡さん(34)が制作を担い、週1回ほどのペースで撮影を続けている。愛渡さんは「おじいの暮らしの中にある沖縄の食文化や知恵、自然との向き合い方を感じ、健康意識を高めたり、生活を見直したりするきっかけになればうれしい。映像として後世に受け継がれ、世界にも広がってほしい」と願った。
 初回動画は43万回再生を記録した。「まさかこの歳でユーチューバーになるとは思わなかった」と町田さん。「今では生きがいになっている。平和を願う心が視聴者に伝わり、自分の暮らしが誰かの健康につながったら」と笑みを浮かべた。
 めぐみさんは「動画を通して、父がこんなに丁寧に暮らしていたんだと初めて実感した。核家族化が進む中でも、親子で食卓を囲む時間の大切さが伝わればいい」と話した。


2人で作った沖縄ぜんざいを一緒に食べる町田宗宏さん(左)と娘の松田めぐみさん(ユーチューブから)
毎日立つ台所で笑顔を見せる町田宗宏さん(中央)と娘の松田めぐみさん(右)、孫の松田愛渡さん=10月24日、沖縄市

 
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沖縄市の88歳ユーチューバーは登録者3万人、海外で人気 「まねしたい」と反響広がるおじぃの生き方とは?
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