沖縄市は3日、県総合運動公園で心肺停止となった男性の救命に協力した市民5人に感謝状を贈った。受け取ったのは同公園の運営管理を担うスタッフの仲宗根樹さん、興那覇大さん、島袋和さん、上村悠太さん、仲里昭彦さん。
現場で交代しながら心肺蘇生を続け、男性は無事社会復帰を果たした。
 9月4日午前10時半ごろ、同公園内の補助競技場付近で仲宗根勲さん(63)が倒れているのを通行人が発見。そこへランニング中だった同市消防職員の喜屋武奨さんが駆け付けて胸骨圧迫を始め、周囲に自動体外式除細動器(AED)を持ってくることと施設職員を呼ぶように依頼した。
 その後、現場に集まった5人の職員が交代で胸骨圧迫を続け、救急隊に引き継ぐまで心肺蘇生が途切れないよう連携した。
 倒れた仲宗根勲さんは無事に社会復帰。感謝状の贈呈式にも駆け付け、「5人は私の命の恩人。皆さんのおかげで助かることができた」と感謝の言葉を伝えた。
 仲宗根樹さんは「消防職員の喜屋武さんがたまたま現場におり、的確に指示してくれたおかげで慌てることなく動くことができた」と話した。
(中部報道部・比嘉大熙)
競技場で倒れ心肺停止の男性 偶然ランニング中だった消防職員が...の画像はこちら >>
編集部おすすめ