いじめの調査や再発防止を求めたにもかかわらず必要な対応を怠ったとして、沖縄市内の小学校に通う児童と母親が市に慰謝料など377万円の支払いを求める国家賠償請求訴訟を那覇地裁沖縄支部に起こしたことが分かった。提訴は11月27日付。

 訴状によると、児童は2020~25年、同級生から文房具を壊されたり、顔を殴るそぶりをされたりした他、授業中に尻を触られたこともあったとしている。児童は一時不登校になり、児童期発達適応障害、うつ状態と診断された。現在も通院し服薬治療を続けているという。
 母親は21年から学校にいじめを相談したが改善されず25年7月、学校に「重大事態」を申し立てた。市教育委員会が重大事態と認定せず、改善措置を講じなかったことは安全配慮義務違反だと主張する。
 沖縄市は「同事案については回答できない」とコメント。原告代理人弁護士は「市教委の対応の問題点を明らかにしたい」とした。
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