養鶏業のみやぎ農園(沖縄県南城市)が「平飼い」の卵と平飼いでない卵をまぜて販売していた偽装表示問題で、同社は11日、公式インスタグラムと新聞広告で「お詫び」とする謝罪文を掲載した。
写真を拡大 みやぎ農園が公式インスタグラムに掲載した「お詫び」

 謝罪文には、「表示と異なる飼育方法で生産された卵が混入していたことが判明した」と記載。
偽装の理由として「厳しい経営環境の中で、理念より目先の判断を優先してしまった」と説明した。再発防止に向けて「管理体制の抜本的見直しと表示チェックの強化を進める」としている。
 インスタグラムでは、新聞報道が先行し、客への報告が遅れたことにも謝罪している。
 同社は本紙取材に対し、会見を開く意向を示しているが、具体的な日時は明言を避けた。
 謝罪文の全文は以下の通り。
 この度、弊社「平飼い卵」の一部に、表示と異なる飼育方法で生産された卵が混入していたことが判明いたしました。
 お客様ならびにお取引先の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。
 弊社は「ニワトリに無理をさせない飼育」を理念としてまいりましたが、厳しい経営環境の中で、その理念よりも目先の判断を優先してしまい、重大な誤りを犯しました。
 不適切な混入はすでに停止しており、現在は平飼い卵のみの出荷体制となっております。
 再発防止のため、管理体制の抜本的見直しと表示チェックの強化を進めております。
 鶏たちの生命に誠実であるという原点に立ち返り、信頼回復に全力で取り組んでまいります。

令和7年12月11日
鶏卵生産者 株式会社ファームミヤギ
代表取締役会長 宮城盛彦
代表取締役社長 大浜善也

鶏卵販売者 株式会社みやぎ農園
代表取締役会長 宮城盛彦
代表取締役社長 小田哲也

(資料写真)みやぎ農園の「平飼いたまご」
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