【本部】本部町の沖縄美ら海水族館(佐藤圭一館長)は11日、岩手から沖縄の沿岸域に分布する「ナンヨウツバメウオ」(マンジュウダイ科)の繁殖に国内で初めて成功したと発表した。「サンゴ礁への旅 個水槽」で、全長6センチほどの枯れ葉に似た茶色い稚魚2匹が水面付近をたゆたう姿を見学できる。

 9月中旬、水槽の底に沈む卵を飼育員の福地伊芙映(いふえ)さんが回収した。一般に水底に沈む卵は死んでしまったものが多いが、回収後間もなくふ化。2週間ほど透明に近いコンペイトーのような形で水底を泳いでいたが、その後の2日間で急激に形態が変化し、現在の枯れ葉のような形になったという。
 福地さんは「成魚になる過程で体色は徐々に銀色に変化し形も魚らしくなる。過程に注目してほしい」と話した。(北部報道部・前田高敬)
まるで枯れ葉!? 水面たゆたう「ナンヨウツバメウオ」 沖縄美...の画像はこちら >>
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