12月12日は「いいにんじん、いいにんじん」の語呂合わせで「島にんじんの日」。沖縄県内生産量の7割を占める中城村では同日、島にんじんをPRする記念セレモニーが村役場で開かれた。
12月から2月までが収穫の最盛期。比嘉麻乃村長は「島にんじんを食べてこれから寒くなる冬を健康に過ごしてほしい」と旬入りを宣言した。
 村は普及促進や生産拡大などを目指し「島にんじんの日」を2018年に条例で制定。昨年3月には地域の特産品などを知的財産として守る農林水産省の「地理的表示(GI)保護制度」に、島にんじんが島野菜として初登録された。これを追い風に販路開拓や販売促進に注力している。
 村によると、今年は8、9月の猛暑の影響で発芽に苦慮したが、現在は順調に成長しているという。村内約5ヘクタールの農地で約28トンの生産量を見込んでいる。比嘉村長も「農家の努力でおいしく栄養ある島にんじんができている」と太鼓判を押した。
 セレモニーでは、中城みなみ保育園・幼稚園の園児がダンスを披露して会場を盛り上げた。セレモニー後は島にんじん200袋が来場者に配布された。
 村内の飲食店など8店舗では31日まで、村産の島にんじんを使った汁物やスイーツを提供する。村役場1階の多目的ホールでは24日まで、島にんじんのパネル展を開催している。
(中部報道部・勝浦大輔)
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