パラシュート訓練で、嘉手納基地内に降下する米兵=12日午後2時37分、嘉手納町役場から(金城拓撮影)
 
 
【嘉手納】沖縄県の米軍嘉手納基地で12日午後2時10分ごろ、米軍がパラシュート降下訓練を強行した。上空の米軍機1機から4人の兵士がパラシュートで滑走路付近に降下した。
今年に入って9回目。2023年12月以降、同基地では今回を合わせ計19回実施されており常態化している。
 米連邦航空局の航空情報(ノータム)は実施時間を午後0時半~3時としており、時間内は訓練が続く可能性がある。
 降下訓練は1996年の日米合意で伊江島補助飛行場での実施が原則となっているが、米軍は2023年から滑走路の不具合などを理由に「例外的」に嘉手納で実施すると説明し、日本政府も追認している。県や嘉手納基地の周辺自治体は降下訓練の全面禁止や県外・国外での訓練実施などを繰り返し求めている。
 15日には伊江島の滑走路修復工事の完了式典が予定されており、嘉手納で常態化している同訓練への米軍の対応が今後の焦点にもなっている。
 同訓練を巡っては11月20日に米軍横田基地(東京都)で実施された際、落下傘が児童館の敷地内に落ちる事故が発生し、安全性への懸念が高まっている。
米軍、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を強行 今年9回目【動...の画像はこちら >>
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