那覇市の泊漁港で15日午後1時ごろ、パラシュート信号とみられる筒状の物が見つかったなどと110番通報があった。県警が駆け付け、自衛隊が回収した。
けが人はいなかった。
 陸上自衛隊第15旅団によると、回収したのは横5センチ、縦20センチの発煙筒「落下傘付信号(KP16)」1本。軍用ではないが「火薬が残置している可能性は否定できない」として、自衛隊が県警と協議の上で回収した。KP16は捜索船や航空機などに遭難位置を知らせる視覚信号として用いられる。
 泊漁港では長年、放置船や不法投棄のごみが散乱し問題になっている。2015年には放置船などが燃える火災もあった。
 110番通報したチョウ類研究者の宮城秋乃さんは不法投棄されたごみの中には処分が難しい危険物が混ざることが多いと指摘。「火事が発生したり、雨で有毒ガスが発生したりする危険が高まるので、行政は不法投棄の取り締まりに、もっと力を入れなければならない」と話した。
遭難知らせる落下傘付信号 那覇市泊漁港で発見 自衛隊が回収の画像はこちら >>
編集部おすすめ