沖縄県警宜野湾署は11月27日、特殊詐欺被害の拡大を防止したとして、普天間郵便局長の外間祥さん(50)に感謝状を贈った。上間誠署長は「日頃から防犯意識を持っている成果。
観察力が被害拡大の防止につながる」と感謝した。
 署や外間さんによると、10月23日に40代男性が同郵便局を訪れ「50万円分の切手を購入したい」と伝えた。しかし店舗内に在庫がなかったため男性は帰宅した。
 同郵便局内では、切手の大量購入を希望していた男性の写真などを共有し、次回の来局に備えた。同27日に男性がレターパックを出しに来局し、外間さんは「もしかして切手を送られますか?」と声をかけた。
 声をかけたことで男性が約150万円分の切手をレターパックに入れていたことが分かり、日本郵便沖縄支社と連携しながら警察に通報した。
 男性は10月中にNTT職員を装った人物から金をだまし取られており、切手の郵送を要求されていたと判明。切手は換金が目的とみられる。警察の説得を受けて、郵便の差し出しを取り下げた。
 外間さんは「中身が切手と聞いた瞬間に怪しいと思った。いろいろな詐欺の手段が増えているので来店する方の言動に気を付けたい」と話した。
(社会部・吉田光)
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