早いもので沖縄に移住してから半年がたちました。12月に入り、東北では吹雪や氷点下が続き、友人たちから「沖縄はいいね(笑)」とうらやましがられます。
ほんと、暖かいです。
 昨年、宮城県南三陸町で海産物や加工品を製造販売するマルセンの三浦洋昭代表から、集客やかまぼこなどの加工品の売り上げを上げたいと相談を受けました。お店は街の「さんさん商店街」にあり、地元の方や観光客も多く人気の場所です。ただ、代表からお店の品ぞろえや海産物への思いなどをお聞きしましたが、同業のお店とあまり大差なく特徴が見えません。
 そこで、地域の特色を尋ねると、南三陸町は「西の明石・東の志津川」と言われるほど昔からタコの名産地で冬はマダコ、夏はミズダコ、年中通しておいしいタコが楽しめるそうです。それなら思い切って「マルセンの顔をタコにしましょう」と提案。看板やポスター、POPなどの販促物をタコにシフトしました。
 また、元々人気のあった「たこ天」というタコかまぼこのシリーズ化を検討。味や見た目のアクセントになる紅ショウガを「たこ天」に混ぜることにしました。従業員をはじめいろいろな人に試作品を試食してもらい「また食べたい味」になるまで試作を繰り返しました。その結果「紅しょうが入り たこ天」として商品化。徐々にお店でも人気商品となってきました。

 同時に「まぜご飯の素 たこめし」の販売も強化。おいしさが伝わるように、「たこめし」をたっぷりお茶わんに盛りつけ、みずみずしい「シズル感」あふれるように撮影。その画像を、A3サイズのポスターにして「たこめし」商品の横に貼り、視覚に訴えるようにしました。ポスターの効果は絶大で、1個千円を超える商品ですが、よく売れています。代表や従業員と一緒に考えてともに取り組んで、一緒に伸びていく喜びを感じました。
 今年も残りわずか。2026年の干支(えと)は午(うま)年ですが、闘牛ファンとして、来年も闘牛のように前へ前へと進んでいきたいと思っています。(パイロットフィッシュ代表取締役)
次回は、山城由希氏(日本バイオテック代表取締役社長)です。
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