那覇商業高校の120周年記念式典で20日、3年の赤嶺華依さんと嘉手納朱里さんが企画したランタンイベントが行われた。高校生の夢や思いが託された52個のランタンがともると、会場の体育館は幻想的な雰囲気に包まれた。
在校生や卒業生、学校関係者約1100人から拍手や歓声が起こり、ランタンの光が笑顔をほんのり照らした。
 9月に式典のイベント担当になった2人。人文字や花火などのアイデアの中から学校側と相談を重ね、赤嶺さんが「見たことがないものを見せよう」と発案したランタンに決まった。
 ランタンイベントを手がけるSLJ社(東京)を見つけ伊藤力社長と交渉。伊藤社長は「一瞬の感動は永遠の思い出になる。思いに応えたい」と通常の3分の1の価格で引き受けた。
 「検定合格」「祝120周年」「ずーっと仲良く」。ランタンは全クラスに配られ、生徒が思い思いに寄せ書きをした。クラス全員の名前や担任教師の似顔絵が描かれたランタンもふわりと宙に上がった。
 赤嶺さんは「不安だらけだったけど不安を忘れたくらいきれい」と涙目で見つめた。嘉手納さんは「みんなが式典に来て良かったと思ってくれたらうれしい」。2人は「高校で一番の思い出になった」と声をそろえた。
(社会部・又吉嘉例)
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