那覇市のあけぼの出版は首里城正殿の大龍柱の向きを巡る問題点を簡潔に解説した小冊子「史実の検証 大龍柱の向きは『正面』か『相対』か Q&A」を販売する。印刷を手がけたあけぼの印刷の大城辰彦社長が17日、県庁で会見し、「これまでの学識者間での論争は一般県民には難しかった。
本著では正面向きと相対向きの論点を分かりやすく示した。多くの人に手にとってほしい」とPRした。
 解説を担当した沖縄国際大学名誉教授の狩俣恵一さんは大龍柱の向きはどこでもよいとする意見を「琉球や沖縄の伝統的な思想を無視したものだ」と指摘。「問題についてもっと知りたいという要望があれば、どこでも出かけていって話をしたい」と述べた。
 1冊330円。来年1月から県内の主要書店に並ぶ。問い合わせは同出版、電話098(861)9145。(社会部・知念豊)
沖縄で論争呼ぶ首里城正殿の龍柱 どこを向いている? 難しい識...の画像はこちら >>
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