【宜野湾】2017年12月に宜野湾市内の緑ヶ丘保育園、普天間第二小学校で相次いで起きた米軍ヘリの部品落下事故を考える音楽とトークのイベント「ことりフェス2025」(主催・同実行委員会)が27日、市立中央公民館で開かれた。落下事故や子どもの安心安全について誰もが話せる場をつくろうと事故翌年の18年から始まり、 4年ぶりの開催。
会場でのリアル開催は6年ぶり。

初開催した絵画コンクールの中学生の部で金賞を受賞した浦西中学校1年の宮城二瑚さん(中央)。左端はことりフェス実行委員長の与那城千恵美さん=27日、宜野湾市立中央公民館

 歌手の古謝美佐子さん、芸人のまーちゃん、やぎのシルーさんも出演して盛り上げ、会場は笑顔で包まれた。
 トークは、実行委員長で#コドソラ代表の与那城千恵美さん、緑ヶ丘の主任保育士の名護あや子さんが登壇。学校や保育園の上空を米軍機が飛ばないよう活動を続け8年になる与那城さんは「早く活動を終わらせて、子どもたちとのんびり過ごしたい。皆さんの力を貸してほしい」と訴えた。
 名護さんは、園上空の米軍機飛行や騒音は増すばかりだとし、「この状況はおかしいという違和感を抱くことを子どもにも大事にしてもらいたい」と話した。
 戦後80年の今年は保育、幼稚園児から高校生までを対象に「平和なお空」をテーマにした絵画コンクールを初実施し、会場では受賞者の表彰式もあった。(中部報道部・勝浦大輔)
保育園・小学校で相次いで起きた米軍ヘリ部品落下事故 子どもの...の画像はこちら >>
初開催した絵画コンクールの中学生の部で金賞を受賞した浦西中学校1年の宮城二瑚さん(中央)。左端はことりフェス実行委員長の与那城千恵美さん=27日、宜野湾市立中央公民館">
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