【東京】第174回芥川賞にノミネートされた宮古島育ちの坂本湾(わん)さん(26)が9日、都内で会見し、14日の選考会を前に「すごくうれしいが、自分だけのものではなくなっていく気がして寂しくもある」と心境を語った。宮古島の親戚からすでに反響があることも明かしつつ、選考委員の評価を心待ちにした。

 候補作は自身初の中編小説で、第62回文芸賞(河出書房新社主催)を受賞した「BOXBOXBOXBOX(ボックスボックスボックスボックス)」。ベルトコンベヤーを流れる箱を粛々と仕分ける宅配所の閉塞(へいそく)感を生々しく描いている。
 昨年11月の同賞受賞後には、小学生時代を過ごした宮古島市で開かれた祝賀会に出席した坂本さん。本に囲まれて育ったことなど、作家としての原点について語っていた。
 その後、芥川賞にノミネートされたことが報じられると、親戚から新聞記事の写真が送られてきたといい「うれしい反応があった」と笑顔で振り返った。
 自身の作品に対する反応を見るのが楽しみといい「選考委員がどんなことを書いてくれるのか楽しみ。(芥川賞を)受賞するかどうかよりも、そっちのほうにドキドキしている」と率直な心境も明かした。(東京報道部・島袋晋作)
芥川賞ノミネート「自分だけのものでなくなる寂しさも」 宮古島...の画像はこちら >>
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