【座間味】ふるさと座間味村の「はたちの集い」に出たいのに、那覇からの船は全便欠航でたどり着けない-。11日朝、冬場の大しけが新二十歳の若者たちを襲った。
薄暗いうちに本島内で着付けを済ませたが諦めるしかないのか。そこに、隣の渡嘉敷向けなら1便出るとの知らせが入った。渡嘉敷便に乗り、その後、個人の小型船で座間味に渡った。「これがしまちゃび(離島苦)だけど、良さでもあるんだよ」。先輩たちの導きで晴れの日を迎えた。

無事に「はたちの集い」に出席し、記念写真に納まる新二十歳の若者たち=11日、座間味村歴史文化・健康づくりセンター(提供)

 「明日は結構しけるな」。座間味で船釣りなどを手がける船主、宮里祐司さん(50)は前日から気象予報とにらめっこしていた。ことし、はたちの集いに参加する若者は7人。うち6人が当日に座間味入りする。座間味便が全て欠航した場合、渡嘉敷まで来てもらえれば内海を縫って迎えに行けると踏んでいた。
 予感は的中。渡嘉敷便の船長は「少し出航時間を遅らせます」と放送し、6人とその保護者がそろうまで待ったという。


所有する小型クルーズ船で若者を迎えに行った宮里祐司さん=13日、座間味港(提供)

 座間味には美容室がないため、若者たちは既に着付けを終えている。渡嘉敷に着いた宮里さんは手を貸し、乗船を手伝った。波しぶきが立たないよう、運航速度は通常の半分程度に。保護者が守るように囲んで座った。陽が差し、海面が光り始める。「こっちは全然静かじゃん。やっぱ静かな座間味の海はいいなぁ」。安堵(あんど)の声が広がった。
 集いでスピーチ予定だった座間味出身の又吉結さん(36)は、帰りの便の見通しが立たずに座間味入りを断念。勤務先のジャングリア沖縄の特別招待券を7人分プレゼントし、那覇港で見送った。来年こそは会場でマイクを握って伝えたい。「思い通りにならない時もあると思う。
でも、帰れる島と支えてくれる人がいることを忘れないで」(南部報道部・平島夏実)
「はたちの集い」間に合った 沖縄・座間味の6人、大しけで那覇...の画像はこちら >>
無事に「はたちの集い」に出席し、記念写真に納まる新二十歳の若者たち=11日、座間味村歴史文化・健康づくりセンター(提供)">
「はたちの集い」間に合った 沖縄・座間味の6人、大しけで那覇→渡嘉敷経由 島の先輩の善意リレー
所有する小型クルーズ船で若者を迎えに行った宮里祐司さん=13日、座間味港(提供)">
編集部おすすめ
沖縄タイムスプラスの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース