全国の新聞社の労働組合でつくる日本新聞労働組合連合(新聞労連)は14日、平和と民主主義の確立や人権擁護などに貢献した報道を表彰する「第30回新聞労連ジャーナリズム大賞」の大賞に、沖縄タイムス編集局の「沖縄戦80年 鉄の暴風 吹かせない」キャンペーン報道と「自民党 西田昌司参院議員の『ひめゆりに〈歴史書き換え〉発言の特報』」をセットで選んだと発表した。

(資料写真)沖縄タイムス本社ビル=那覇市久茂地

 沖縄タイムスからは「人口格差」取材班の「人口格差 振興策を問う」も第20回疋田桂一郎賞を受賞した。

 大賞は2作品で、共同通信社の「在日米軍核訓練問題」にも贈られた。
 選考委員はジャーナリストの青木理さんや「放送レポート」編集委員の臺宏士(だい・ひろし)さん、元AERA編集長の浜田敬子さん、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんの4人。
 選考委員は沖縄タイムスのキャンペーン報道について、「圧倒的な質量の取材に基づいた。特に戦争トラウマを題材にした連載は住民の心の傷に焦点を当て、戦後80年たっても残る沖縄戦の深い爪痕を描き切った」と評価。糸満市の「平和の礎」全刻銘者の氏名掲載には「名前の大事さを投げかける大事な取り組み」とたたえた。その上で、「西田参院議員の『ひめゆり発言』をいち早く報じた報道と併せ、大賞にふさわしい」と説明した。
 応募総数は18労組から26作品だった。他の受賞は以下の通り。
 【優秀賞】「戦争の記録を巡る一連の報道」(秋田魁新報)▽「原爆犠牲者の遺骨返還に向けたDNA型鑑定に関する報道」(中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター)▽「私たちの平和論」など戦後80年に関する一連の報道(北海道新聞「私たちの平和論」取材班)▽キャンペーン報道「問う 時速194キロ交通死亡事故」(大分合同新聞報道部)
 【特別賞】「連載企画『ともにあたらしく ジェンダー 地域から』」(信濃毎日新聞連載企画「ともにあたらしく ジェンダー 地域から」取材班)▽「戦後80年えひめ」一連の報道(愛媛新聞取材班)
 【疋田桂一郎賞】琉球新報八重山支局の「石垣市議会の『君が代調査決議」に関する報道」
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