うるま市の津堅島で育まれてきた家族のそばの味を受け継ぐ「ゆーばる麺方(めんかた)」が昨年7月、同市喜屋武にオープンした。看板メニューの「ゆーばる定食」(1350円)は沖縄そばを中心に三枚肉や志林川豆腐、モズク、ゼリーが並ぶ。
沖縄そばはだしにもこだわる。昆布でだしを取り、豚と鶏の動物系だしを重ね、最後にカツオで包み込む。店主の神谷幸裕(こうゆう)さん(70)は「それぞれが主張し過ぎないよう、バランスを大事にしている」と話す。
店は店主の幸裕さんが立ち上げ、長男の幸昂(ゆきたか)さんが店長を務める。長女の千尋さん、次女の福原亜理沙さん、めいの源古綿子(ゆうこ)さんも加わり、家族で切り盛りする。店のルーツは45年前から津堅島で営む実家の民宿兼食堂「神谷荘」。そこで宿泊客に出していたのが「ゆーばるそば」だった。
幸裕さんは神谷荘を手伝いながら栄養士として20年以上勤務。定年退職後も介護施設や神谷荘の調理に関わり「人生の終盤まで食に関わる仕事をしたい」と家族で店を開いた。
神谷家は島唄一家としても知られ、神谷荘でも家族で民謡を披露してきた。店内には簡易ステージも設け、幸裕さんは「今後はお店で島唄ライブもやりたい」と話す。
店名の「ゆーばる」は神谷家の屋号で、「麺方」は歌い手を歌方、踊り手を舞方と呼ぶ文化にならい名付けた造語。「方」には方角の意味もあり、東西南北から人が集う場所にとの願いを込めた。幸裕さんは「愛情を込めたそばを提供したい。島唄も一緒に味わってもらい、何度でも足を運びたくなる店にしたい」と笑顔を見せた。(中部報道部・比嘉大熙)
【お店データ】営業時間は午前11時~午後3時。ラストオーダーは午後2時半。月曜定休。駐車場は25台。電話080-9857-8686

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