沖縄県浦添市小湾地域の繁栄と無病息災を願う「小湾アギバーリー」の道ジュネーが3日、同市宮城であった。爬龍船を走らせるように陸地(アギ)を練り歩く新年の恒例行事で、今年で18回目。
主催は小湾郷友会と同自治会。20~70代の男性約50人が「ヒヤッサッ」と威勢良くかいを漕ぎ、厳かな「アギバーリーの歌」を響かせた。(浦添西原担当・新垣玲央)
 小湾集落は戦前まで現在の米軍キャンプ・キンザー内にあった。1915年に住民有志が那覇市の泊地バーリーを基に創意工夫したアギバーリーは、小湾独自の伝統芸能として伝わっていた。
 米軍に土地を接収された戦後は長く途絶えていたが、75年に復活。2007年からは毎年1月3日に道ジュネーを実施している。
 行事はまず、同市大平にある郷友会の共同墓地からスタート。男性たちが、戦前の旧集落にあった拝所の香炉が合祀(ごうし)されたお宮で区民の繁栄や健康を祈願し、沖縄戦の犠牲者をまつる慰霊碑「郷守之塔」前でかいを手に円を描いて踊る「グーヤーマチ」を奉納した。
 道ジュネーは約1キロを練り歩いた。長老に扮(ふん)した小湾郷友会の手登根順治会長(66)が先導。小湾児童公園では、男性たちが「かぎやで風節」の曲に合わせて踊る「小湾オージメー」や「小湾アギバーリーの舞」、勇壮な旗頭演舞を披露した。最後は観客も一緒にカチャーシーを踊って新年を祝った。
道ジュネーを笑顔で見守っていた比嘉栄正さん(94)は小湾生まれ。戦後のアギバーリーに携わったといい「年に1回の大事な行事。毎年とっても喜ばしい。まだまだ発展していってほしい」と話した。
「ヒヤッサッ」威勢良く爬龍船を漕ぐ 海ではなく陸地で行う「小...の画像はこちら >>
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