脱毛や皮膚・爪の変化など、がん治療に伴うアピアランス(外見)の変化に悩む患者を支援しようと、那覇西クリニック(玉城研太朗理事長)は28日、化粧品やサプリメントを手がけるファンケル(横浜市)と共同で、皮膚障害に悩む患者の予防的スキンケア支援を行うと発表した。2月中旬から抗がん剤などの化学療法を開始する乳がん患者50人を対照に効果を検証し 、QOL(生活の質)が向上するか調べる。

 かつて、がんは「治療が難しい病気」のイメージがあり、外見の変化は「治療の代償」として見過ごされる側面もあった。しかし、近年は治療法の進歩や新薬の登場で5年生存率が上昇。通院治療しながら仕事や日常生活を送る患者が増え、自尊心や人間関係に影響を与えるアピアランスの支援が課題となっていた。
 特に乳がんは乳房切除だけでなく脱毛や肌荒れなど外見の変化に悩む女性が多く、人と会う機会が減ったり学校や仕事を休んだりする人もいる。那覇西クリニックでは、これまで相談窓口を設けるなど対応してきたが、スキンケアに関する専門的知見は乏しい面があったという。
 ファンケルの持つノウハウを同クリニックの看護師が学ぶことで、患者の精神的苦痛を軽減。同社のアピアランスケア総合ウェブサイトを活用しながら、皮膚障害の予防を目指す。
 玉城理事長は「昨年11月から先行的にケアを実施してきたが、患者の肌の質が格段に良くなっている。全国的にも企業とクリニックのコラボは初めてだと思うので、同様の取り組みが県内外に広がれば」と期待した。(社会部・下里潤)
がん治療に伴う脱毛や肌荒れ 患者の悩み軽減へスキンケア 生活...の画像はこちら >>
編集部おすすめ