新年度から高校授業料が実質無償化されるのを前に、沖縄県内の私立高校の受験者が増えている。17日にあった興南高校の前期入試は751人で、前年度の約1・5倍に増えた。

 難関大合格を目標として新設する「スーパー特別進学コース」(定員27人)の志願倍率は約7倍、「特別進学コース」(同40人)は約10倍。合格したら必ず入学すると確約して受験する「専願」も増えた。合格ラインが上昇した結果、例年なら受かるレベルの生徒が不合格となり、学習塾から問い合わせが相次いでいるという。
 諸見里明校長は「無償化と私学教育への期待感が表れたと思う。予想以上に受験者が増え、優秀な生徒が集まった。期待に応えられるよう、責任を持って指導したい」と話した。
 沖縄尚学高でも、11日に実施した「一般入試A」の受験者数は前年度より増えたという。「実質無償化の影響かどうかはまだ判断できない」としている。
 先行して実質無償化が導入された東京都では、私立志向の高まりを受け、都立高校の志願動向に変化が生じた。2月2、3日に県立高校の出願日を迎える県内でも影響が出ると学習塾はみる。
 県立を第1志望、私立を「滑り止め」とする傾向の逆転や、滑り止めを失う対策として県立志望校のレベルを一段下げる動きが予測されている。県立進学校の倍率が下がるとの見方もある。
(デジタル編集部・新里健、篠原知恵、社会部・新垣亮)

 
沖縄の私学・興南高の前期入試、受験者数が前年比1.5倍増 「...の画像はこちら >>
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