沖縄のグッピーは原産地より捕食されにくい-。琉球大学の鶴井香織准教授、佐藤行人准教授、辻和希教授らの研究チームが30日、こんな研究成果を発表した。
川の水に微量に含まれる「環境DNA」を解析して生息する魚種を推定。天敵が少ない「生態的解放」の状態である可能性を指摘した。グッピーが沖縄の河川に広く分布しているメカニズムを具体的に分析したのは初めて。
 研究チームは2018年、沖縄本島中南部の八つの川や湧水池から採水し、環境DNAを調査。グッピーの天敵「捕食性魚類」は10科いると判明した。原産地のトリニダード島の21科の半分以下だった。
 また、捕食者のいる河川に生息するグッピーは、捕食者のいない河川に比べて体色が地味になることが示唆されるとも発表。見つかりにくくしていると考えられる。
 グッピーは1960年代、県内に侵入、定着したと考えられ広く分布している。鶴井准教授は「天敵がいない所で外来種が定着しやすくなるという裏付けができた。今後、外来種対策に役立てることができるのではないか」と話している。
 論文は学術誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。
(社会部・塩入雄一郎)
グッピーが沖縄で広く分布するのはなぜ? 原産地トリニダード島...の画像はこちら >>
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