移住前に住んでいた岩手県盛岡市は1~2月の日中最高気温が氷点下の日が多く、とにかく寒かったです。沖縄の冬は暖かいと思っていましたが、最近は寒く感じて夜はエアコンの暖房を入れています。
少しずつ「ウチナーンチュ」に近づけているようでうれしいです。
 私は商品開発で一番難しいのが「味」を決めることだと思います。目指すのは「記憶に残る味」です。記憶に残る味とは、また食べたい味です。どこかにある味ではなく他にはない味を作り出す努力が必要です。
 本年度、八重山諸島の食材にこだわった「八重山アイス」の商品開発をお手伝いしました。石垣島のカヤックゼロの森住理海さんが企画・販売し、人気のジェラート店「寿五八(じゅうごや)」の上地洋希さんが製造を担当しています。
 今回のメイン食材は竹富島の車海老。いろいろな食材がある中で、なぜ車海老に決めたのか。森住さんいわく「竹富島で車海老を養殖していることが知られていないので、知ってもらうきっかけになってほしい」とのこと。やりがいのあるテーマだと思いました。
 アイスは石垣島の牧場で搾乳して低温殺菌で製造されているマリヤ乳業の牛乳と黒島の塩を使って試作を進めました。
地元の産業まつりに参加し、試食していただいた感想を基に改良を繰り返しました。途中、改良し過ぎて味の迷宮に迷い込みましたが、無事に脱出し、目指していた「記憶に残る味(また食べたい味)」にたどり着きました。
 完成した「竹富島産車海老の塩キャラメルアイス」は、先週那覇市内で開催された「おきなわ花と食のフェスティバル2026」でもご試食いただきました。多くの方々から「海老とアイスがこんなに合うとは驚き!」「また食べたい」「買いたい」とのコメントをいただくことができました。
 「記憶に残る」のイコールは「感動」なのかもしれません。アイスは那覇市の楽園百貨店で2月末まで販売しています。今後も八重山諸島にある食材を使った「また食べたい」アイスができていくことを楽しみにしています。(パイロットフィッシュ代表取締役)
次回は山城由希氏(日本バイオテック代表取締役社長)です。
[オフィスの窓から] 記憶に残る感動アイス 五日市知香の画像はこちら >>
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