ここ数年で何人もの身内とお別れをした。きょうだい9人の末っ子で全員元気なのが、たった一つの自慢だったのに。

 葬儀というのは、つくづくと残される親族のためだと思う。式の大きさにかかわらずしっかりと出会えた感謝とお別れが言えれば、先に進むことも少しだけ容易になる。
 あの世なるものを信じていなくても、いつか自分もそこへいくからねと言ってしまえる自分にびっくりするが、父母に迎えられるきょうだいたちを想像するのは難しくない。
 出会えば別れが来るのは必然だと頭では理解するが心がついていかない。映画の中のさまざまな別れに、それを取り仕切る葬儀社スタッフの寄り添いに、劇場中がむせび泣く。同時にそれぞれのいとおしい人へのたくさんの「ありがとう」も聞こえた気がする。
(スターシアターズ・榮慶子)
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