「ニセ警察詐欺」の被害が増えている。昨年、544万円の現金をだまし取られた本島南部の70代女性が、自身の体験を語った。

 「あなたの個人情報が漏れています」。昨年5月、女性の自宅にある固定電話に、千葉県警の「ゴンドウ」をかたる男から電話があった。女性名義の銀行口座がマネーロンダリング(資金洗浄)に使われていて「あなたが犯人になるかもしれない」という。
 「いきなり言われても、どういうこと。自分は何もやってないのに」。女性は混乱した。だが、「守秘義務があるから誰にも言わないでください」と畳みかけられ、「怖くなって」携帯番号を伝えた。やりとりはLINEに移行した。
 薄暗いシルエットの男とビデオ通話で「今日何食べましたか」などと世間話のようなやりとりをする時期を経て約2週間後、あらためて金を請求され、指定口座へ送金。「事件が解決したら返金する」と言われたが、一向に返ってこず、娘に話して詐欺と気付いた。
 老後のためにと、こつこつとためてきた生活資金だった。「相手を信用し過ぎたかもしれない」と後悔の念が募る。
「県内ではもっと大きな被害を受けている人もいる。人ごとだと思わずに気を付けてほしい」。せめて、次の被害者が出ないことを願っている。(社会部・豊島鉄博)
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