ラムサール条約の登録湿地で、石垣島名蔵川河口のアンパル。そこで見られるカニを歌ったユンタ(労働歌)に着想を得た代田昇さんの絵本「あんぱるぬゆんた」の挿絵展がこのほど、台北市内で開かれた。
ユンタの演奏も披露され400人近くが来場した。主催した「我がーやいまの自然環境を考える会」の宮城礼子共同代表=石垣市出身、那覇市=は「絵の素晴らしさが伝わり、歌を取り入れることで台湾の人たちの心に響いた」と語った。(松田良孝通信員)
 同展では、代田さんが沖縄戦での実体験に基づいて出版した絵本「四人の兵士のものがたり」の原画や石垣市出身の画家、宮良貴子さん=沖縄市=のオリジナル作品などが並んだ。会場では「あんぱるぬゆんた」の中国語版販売も行われた。
 労働歌「アンパルヌミダガーマユンタ」の演奏では、両親が石垣市新川出身で、宮良長包の弟子だった崎山濶を祖父に持つ声楽家の平山留美子さんが出演。台湾民謡「雨夜花」を披露し、台湾の人々を喜ばせた。
 来場者からは「自然を愛することは世界共通。音楽もあり、中身の濃い特別な展示会だった」などと喜びの声があった。会場には、東部宜蘭県南澳郷から女性団体の会長が訪れ、6月に同郷でも挿絵展を開催することが決まった。
 沖縄県内で「あんぱるぬゆんた」の普及を目指す宮城さんは「本土では保育園などで活用されているが、県内ではまだまだ。絵の美しさと物語を広めたい」と意気込みを見せた。
自然愛伝える石垣島の絵本「あんぱるぬゆんた」の挿絵展、台北で...の画像はこちら >>
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