例えばもし、異国の知らない言語の映画を字幕や吹き替えなしで楽しめた時、私たちは本当にグローバルになったと言えると思うんです。
 何カ国語も話せることは真のグローバルにあらず。
言語を介さず感情を共有し、みんなで一緒に楽しめる映画こそ、ワールドワイドでグローバルで最高な娯楽なんだ! という身勝手な自信が、ムクムクと湧き上がっております。
 少年と赤い風船の友情を描いたキュートなこのフランス映画。歩く少年についていく風船。少年とかくれんぼする風船。風船を雨にぬらさないように傘に入れてあげる少年。風船と少年が友情を交わすなんて現実にはあり得ない物語を、美しく、計算され尽くした絵の連続がすんなり受け入れさせてくれる。純粋な気持ちだけを抽出して注ぎ込んだような、優しい映画です。
(桜坂劇場・下地久美子)
◇桜坂劇場で9日から上映
【桜坂劇場・下地久美子の映画コレ見た?】『赤い風船』銀幕包む...の画像はこちら >>
編集部おすすめ