【那覇】演劇を通して平和発信を続けるナラティブ(永田健作代表取締役)が「平和劇みらいチケット」を活用した演劇「沖縄戦と平和劇」を2月24日に那覇高校(眞榮田義光校長)で上演した。同チケットは、企業の支援を得て平和劇を継続上演する仕組みで、昨年から支援企業を募集。
今回初めて同高OBが平和劇の上演権(約30万円)を購入し、母校での上演が実現した。(編集局付・上間正敦)
 購入したのは、同高卒業生で青果業のフク最高経営責任者(CEO)の山内慶介さん(45)。これまで福祉団体を介して寄付をしてきたが「支援先がどこなのか、良くなっているのかなどよく見えない」と感じていたところ、同級生の永田代表の取り組みを知り「母校の後輩に平和劇を見てほしい」と決断した。
 山内さんは「平和劇の観劇は未来に対する投資のようなもの。学生が今すぐ答えを出すことはできないだろうが、平和な社会をつくるきっかけになってくれればうれしい」と期待した。
 同高ではこの日、1年生約400人が体育館で観劇した。劇は、負傷した父と娘が避難したガマの中で敗残兵や元教師らと出会い、食料の確保や投降の是非を巡って葛藤、苦悩する内容。生徒会役員の東結実さん(16)は「本やインターネットだけでは知ることができないリアルな戦争体験を感じることができた」と演劇による平和発信に心が動いた様子だった。
 ナラティブの平和劇は2021年から県内若手演劇人を中心にスタート。慰霊の日がある6月や、戦後〇年といった節目の年などに集中する平和への学びを一過性のものにせず「演劇の力で沖縄戦体験者の悲痛な思いを風化させず次世代へつなぎたい」(永田代表)と取り組んでいる。
 みらいチケットを使った公演継続に向けて引き続き支援企業、上演希望校を募集している。問い合わせは永田代表、電話080(6486)3529、eメール heiwageki@gmail.com
沖縄戦体験を演劇で次代へ 「平和劇みらいチケット」OBが購入...の画像はこちら >>
編集部おすすめ