[沖展2026 77th]
松煙墨で夕景柔らかに
書芸・金城久弥さん(45)

 
きんじょう・ひさや 1980年八重瀬町出身、同町在住

 小学1年のころ両親を説得し、八重瀬町内の書道教室に通い始めた。小学5年から中学3年まで、師である茅原南龍(ちはらなんりゅう)氏の自宅を訪ねて泊まり込みで稽古するほど熱中した。

 沖展は高校2年生で初めて入選した。沖展で同じように書を学ぶ同世代と出会ったことが「今も書道を継続できている原動力」と笑う。
 その後着実に腕を磨き、今回、五言対句の作品「秋坐」で沖展賞を獲得。書は夕景の美を書いた内容で、松煙墨を用いて柔らかい雰囲気を表現するなど工夫を凝らした。
 今まで書道を続けてこられたことに、仲間や師のおかげと感謝。「書道」は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を目指し今秋に審査される見通し。「今後も書道を盛り上げていきたい」と力を込めた。

書芸部門「秋坐」

独特な模様 迫力の大作
陶芸・山田義力さん(54)

やまだ・よしりき 1971年うるま市出身、同市在住

 受賞作は丸底の大壷で、これまでに作ったことがない高さ71センチ×幅52センチの大きなサイズに挑戦した。工房のガス釜に入るぎりぎりのサイズで白土に紫泥彩という釉薬(ゆうやく)をふんだんに使ってダイナミックに制作した迫力の大作だ。
 作陶の原点は、県立芸大で大嶺實清氏に指導を受けたこと。唯一無二の人でいろいろ教えてもらったという。パナリ焼きや喜名焼など琉球の古陶を出発点に、地元の素材を使って制作を続けてきた。

 今回は、知人が応募していたことをきっかけに出展し、沖展賞を受賞。「賞を頂いて自信になった。鉄が吹くような模様が特徴で多くの人に見てほしい」と話す。
 自然豊かな場所に工房を構える。今後も「普段使いの食器類とアート作品を制作していきたい」と話した。

陶芸部門「紫泥彩大壺」

若者に届ける琉球の美
グラフィックデザイン・村山盛康さん(44)

むらやま・もりやす 1982年沖縄市出身、同市在住

 琉球藍研究所(豊見城市)のロゴマークのデザインとウェブサイトのブランディングの一環で制作した作品が沖展賞を獲得した。ゴールデンウイークに開催する同研究所の展示会でも使う予定だ。
 同研究所は畑で藍を育てシャツなどの製品を制作している企業だ。ロゴマークには植物の要素を取り入れ、研究所の英語名のリュウキュウ・インディゴ・ラボの頭文字「R・I・L」を埋め込んだ。
 伝統工芸の「琉球藍」というイメージではなく、ハイセンスなファッションブランドで、若い人たちに届くようなビジュアルで表現した。
 県立芸大卒業後、IT企業勤務を経て独立した。今後の活動について「レベルはまだまだだが、グラフィックデザインを通じて沖縄の役に立ちたい」と意気込んだ。


グラフィックデザイン部門「Explore the Blue 琉球藍研究所」
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