北極星巡る世界を追究
写真 山城和代さん(74)
 
 ポラリス(北極星)を中心に渦を描く星々。手前のテントには星を眺める人の影が映る。
受賞した作品「無窮(むきゅう)」は初挑戦の40分間もの長時間露光と2年の時間をかけた執念が結実したものだ。
 2024年に沖展賞を受賞した知念和範さん(73)の夜空を写した作品に打たれたという。「北極星を生かした写真を撮りたい」と技術的な教えを求めた。昨年10月にいったん仕上がったが、改善したい点がどうにも見逃せず締め切り間際の12月まで撮影を続けた。機材運びなど最後までサポートしたのは二十数年前写真を始めるきっかけとなった夫の啓さん(80)。「高め合う仲間の大切さを実感した」。
 「時間をかけイメージを作品にする楽しさを学べた。人々を感動させる作品をこれからも撮りたい」と話した。
やましろ・かずよ 1951年うるま市生まれ、名護市在住
 
崩れゆく瓦屋描き残す
絵画 赤嶺愼次さん(73)
 
 小さいころから絵が好きで、小学生のころはコンクールでも入賞するなど、絵を描くことに自信があった。
 その後しばらく絵から離れたが、社会人として仕事に追われる中、何か物足りなさを感じたという。そこで幼少期に好きだった絵を思い出し、50歳のころに本格的に油絵を描き始めた。
 沖展でもたびたび入選するようになり、2023年に奨励賞を取って入賞の喜びを見いだした。
今回、沖展賞を受賞して「飛び上がるくらいうれしかった」と喜ぶ。
 作品「晩秋」は本島北部の瓦屋を題材にした。崩れかけた瓦屋を今のうちに描き残そうと思った。かつて真喜志勉氏や赤嶺正則氏から手ほどきを受けたが6年前に独立。「これからも自分なりに描いていきたい」と意欲を見せた。
あかみね・しんじ 1952年那覇市出身、同市在住
 
(写図説明)写真部門「無窮」
(写図説明)絵画部門「晩秋」
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[沖展2026 77th]沖展賞受賞者インタビュー(下) 
山城和代(やましろ・かずよ)、1951年うるま市生まれ、名護市在住
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絵画部門「晩秋」
[沖展2026 77th]沖展賞受賞者インタビュー(下) 
あかみね・しんじ 1952年那覇市出身、同市在住
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