高校は文系学科で、とにかく数学や科学が苦手だった。3年間担任だった数学教師からは「やればできるのに」と何度も叱咤(しった)激励されたが、苦手意識が強く逃げ続けた。
そのため、理系学生を取材した際は共通言語を持てずに四苦八苦したのを覚えている。他者と深く関わる上で、共通言語の存在はかくも重要だ。
 本作の舞台は、未知の現象で太陽エネルギーが減少し、氷河期到来が迫る地球。主人公は原因究明のため、遠く離れた宇宙へと送り出される。そこで出会ったのは、同じく故郷を救うため孤独な旅をする異星人だった。姿形が異なり、言葉も通じない二人だが、「科学」という共通言語を駆使して意思疎通を図り、互いの星を守るべく奮闘する。翻って現実では、同じ人間同士が報復の連鎖に陥っている。映画の中では異星人とすら手を取り合えるのに、「平和」という共通言語はどこへいったのだろう。(DX推進部・屋良朝輝)
◇シネマQ、ライカム、ミハマ、サザンで上映中
【スターシアターズ・屋良朝輝の映画コレ見た?】『プロジェクト...の画像はこちら >>
編集部おすすめ