[沖展2026 77th]
 那覇市出身のシンガー・ソングライターCoccoさんが手がけた作品が第77回沖展の会場を彩っている。出展は昨年に続き2度目。
母親の出身地、伊平屋島の土を使った伊平屋焼きの彫刻で初入選を果たし「アートとして島の魅力を存分に表現できた。多くの人に見てもらいたい」と胸を張る。
 作品のタイトルは「ニライカナイのマイホーム」。屋根に、ジュゴンなどニライカナイの生き物を飾り付け、みんなで仲良く暮らせる桃源郷のような場をイメージした。色付けには、伊平屋島の海で拾ったシーグラスを砕き、金属と混ぜて作ったエメラルドブルーの釉薬(ゆうやく)を使った。島にある材料で作品を表現することにとことんこだわった。
 島唯一の伊平屋島焼きの師匠に憧れ、2~3年前から陶芸を始めた。昨年の沖展には陶芸部門で挑戦。今回は陶芸を生かした彫刻作品を仕上げ、彫刻部門で初入選した。
 歌手活動について「自分の歌を誰かに届けるには多くの人の力が必要。どこか人任せに感じる部分もあった」と振り返る。一方で陶芸は、土作りから窯焼きまで全て一人で担う。
「0から100まで自分の手で表現し、発信できるのが陶芸の素晴らしさだと思う」
 「農業や畜産など、日々の生活で手いっぱいな伊平屋島。自身の作品を通して『工芸』という部分での島の魅力を引き出したい」と意気込む。「100年後には伊平屋島焼きが島の伝統工芸となるよう、今後も公募展に挑戦し続けたい」と目を輝かせた。(社会部・西口優子)
 
(写図説明)Coccoさんが彫刻部門で初入選を果たした「ニライカナイのマイホーム」=19日、浦添市・ANAアリーナ浦添
(写図説明)創作に取り組むCoccoさん(提供)
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Coccoさんの彫刻作品、沖展で初入選 母の出身地・伊平屋の土で「島の魅力を存分に表現」 陶芸ベースに創作
創作に取り組むCoccoさん(提供)
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