[命ぐすい耳ぐすい 県医師会編](1381)
 内視鏡ではおなかを切らずに胃や腸のポリープ、早期がんなどの治療ができますが、初期の病変に限られるため、いかに早く発見できるかが重要です。
 早期がんの多くは無症状なので定期的な検査が望ましいのですが、内視鏡は少なからず体に負担のかかる検査です。
そのため、やみくもに行うのではなく発症リスクに応じて検査の種類や間隔を適切に設定します。
 例えば、飲酒や喫煙は咽頭がんや食道がんのリスクを高めます。ピロリ菌に感染している(いた)方は胃がんのリスクが高まります。そのため、咽頭がん、食道がん、胃がんのリスクが高い方は定期的な胃カメラを受けることを推奨します。また、大腸がんは肥満や飲酒、生活習慣病、血縁家族に大腸がんがいる方などもリスクとなるため、心当たりのある方は大腸カメラを受けていただきたいです。
 胃がんなら胃カメラ所見やピロリ菌感染などのリスク評価、大腸がんでは大腸カメラで大腸がんになる恐れのあるポリープの有無の評価などを行えば、おおよその検査間隔を提示できます。定期検査の間隔はそれぞれの発症リスクに応じ、毎年~数年などとするのが一般的です。
 検査では注意深く観察しますが、発見しにくい病変は見過ごされてしまうこともあります。定期的に検査を受けていれば病気の進行途中で早めに病変を発見でき、手遅れを防げます。また、内視鏡機器の進歩は日進月歩で、以前には発見が難しかった病変をより早期に見つけられるようになってきています。しばらく検査を受けていない方も受けていただきたいです。
 定期検査を勧める立場として、まず「また内視鏡検査を受けよう」と思っていただくことが大事と考えています。
検査への不安は受診のハードルを上げます。どの内視鏡医も不安や苦痛を軽減するよう努めており、施設による違いはあるものの安全を考慮しながら鎮静剤を使用するなど安心して検査を行えるようにしています。
 今まであまり興味のなかった方やちゅうちょしてきた方、一度、内視鏡検査を受けてみませんか。(仲地紀哉友寄、クリニック消化器内科=那覇市)
内視鏡でがん早期発見 定期検査で見逃し防止 咽頭・食道・胃が...の画像はこちら >>
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