ところで映画って、結局嘘(うそ)じゃないですか? 大勢の大人が命懸けで力を合わせて嘘を作ってるって面白いですね。
 私は嘘をつくとき、全身に魔法をかけて、まずは自分に嘘を真実と信じ込ませてから事に挑みます。
とはいえ罪悪感と気恥ずかしさがすぐに顔を出し、居心地悪いし面倒くさい。だからなるべく嘘はつきたくないと思っているのですが、時々、粘り強く嘘の世界を生き続け、真実にしてしまう人を見かけます。かなわないなと思います。
 さて、あっちの現場、こっちの現場と忙しく飛び回り、短期間に何人もの人生を生きる多忙な俳優さんの脳内はどうなっているのか見てみましょう、というのがこの作品。映画やドラマ、あらゆる虚構を延々と渡り歩くうち、ついに虚実の境目でさまよい始める名バイプレーヤー津田寛治を、ご本人が演じています。(桜坂劇場・下地久美子)
◇桜坂劇場で上映中
【桜坂劇場・下地久美子の映画コレ見た?】『津田寛治に撮休はな...の画像はこちら >>
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