映像事業を手がけるIMAGICA GROUP(本社:港区、長瀬俊二郎社長)は、創業90周年(創業:1935年2月18日)を記念し、新たな挑戦として「オリジナル映画製作プロジェクト」を発足。第1弾作品のプロデューサー、監督、概要を、「第78回カンヌ国際映画祭」(現地時間:5月13日~24日)の期間中、現地時間5月14日に長瀬俊二郎社長自ら発表することになった。


 同社として初のオリジナル映画製作となるこのプロジェクトは、5年間にわたり毎年1本、国際映画祭出品を視野に入れた作品を選出・製作するもので、才能ある映像クリエイターの発掘・育成を目的としている。

 IMAGICA GROUPのグループ会社に所属するプロデューサーによる応募を原則とし、外部のクリエイターとの共同応募も可能。製作は、ロボット(ROBOT)、ピクス(P.I.C.S.)、オー・エル・エム(OLM)のいずれか1社が担当する予定で、製作費として最大7000万円をIMAGICA GROUPが出資。製作委員会形式で進行する。

 第1弾には88件の応募があり、一次審査で11企画が選ばれ、今年3月からの最終審査を経て、4月末に第1弾作品が決定された。最終審査員には、映画『万引き家族』でカンヌ国際映画祭の最高賞・パルムドールを受賞した是枝裕和氏、東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの市山尚三氏、川喜多記念映画文化財団常務理事の坂野ゆか氏の3氏が名を連ねた。

 映像制作に関わる多岐にわたる業務を展開するIMAGICA GROUPが、次世代の才能を発掘し、国際映画祭に出品及び受賞できることを目標にした映画製作に本格的に乗り出す本プロジェクト。日本映画の新たな可能性を切り開く一歩として注目される。
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