第5試合でヒロヤにTKO負けしMMAデビュー戦が黒星となった篠塚辰樹が、試合後インタビューで「練習したことを全然出せなかった」と悔やみながらも「負けたけど負けてない」と気持ちを切り替えて再起を誓った。
昨年大みそかの『雷神番外地』で乱闘寸前の挑発合戦を繰り広げて決まったこの試合。打撃のスペシャリストの篠塚の勝利を予想する声も多かったが、試合開始直後にヒロヤがテイクダウンに成功し、上からパンチとヒジを落としまくってダメージを与え、篠塚のセコンドがタオルを投げて試合を止めた。
額に痛々しい傷が見えたが「もうちょい色々とやりたかったけど、セコンドの大塚さんが止めたので仕方ない。自分のあの状態が良くなかったんで」と冷静に振り返り、「早く試合はしたいけど、もう1回作ろうかなと思います」と前を見据えた。
ともに練習する平本蓮も、MMAデビュー戦の萩原京平との試合では上を取られて殴られ続けてセコンドが試合を止めた。屈辱にまみれた平本は「その瞬間にMMA最高だなって思った」と本心を打ち明けていたが、同じ結果になった篠塚も「MMA最高です。絶対に強くなってやり返す」とリベンジを宣言した。