会場は満席となり、記念ライブにふさわしい熱気に包まれた。
注目の場面のひとつとなったのが「異邦人」だ。1977年にリリースされたアルバム『GORO IN NEW YORK -異邦人-』に収録されたこの楽曲は、ニューヨークで録音された作品。同作のレコーディングに参加していた世界的ギタリスト、デビット・スピノザがこの日のライブのためにニューヨークから来日し、共演を果たした。イントロが始まると自然と手拍子が広がり、客席とステージが一体となった。
本編最後のMCでは、これまで支えてきたファンへの感謝の言葉が語られ、客席から大きな拍手が送られた。アンコール前には観客との記念撮影も行われ、55周年の節目を祝う特別なひとときが刻まれた。
この日も、野口が手がけた「深層振動・DMVスピーカー」による音響演出が導入されていた。このスピーカーはクラウドファンディングにて即完売したことも記憶に新しい。
ライブを通じて、野口五郎というアーティストの存在感と進化を改めて印象づける一日となった。
■セットリスト
オープニングS.E
M1 紀元0年
M2 薔薇
M3 ボトル・レタア
M4 汚さずにいられない
M5 少女よ
M6 カタログL.A
M7 指
M8 明日に向かって撃て
M9 風になった彼女
M10 異邦人
M11 24時間の恋人
M12 エアポート・ストーリー
M13 マンハッタン・スクランプル
M14 シスコドリーム
M15 パラダイス
M16 最後の楽園
M17 女になって出直せよ
M18 君こそわが青春
<ENCORE>
EN1 傷心スピードウェイ
EN2 21世紀船の出帆
EN3 A Song For You
※M10~EN3(with David Spinozza)