俳優・綾野剛が主演を務める映画『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男~』(6月27日公開)より、キャラクター映像と場面写真が新たに解禁された。
本作は、福田ますみによるルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫)を原作に、三池崇史監督が映画化。20年前、日本で初めて“教師による児童へのいじめ”が認定された体罰事件を取材した衝撃的な実話に基づく。綾野は、児童の保護者に告発され、世間から“史上最悪の殺人教師”と呼ばれた小学校教諭・薮下誠一を演じる。
解禁されたキャラクター映像は、柴咲コウ演じる保護者・氷室律子の息子・拓翔(三浦綺羅)が「先生から体罰を受けた」と訴える場面から始まる。その言葉に重なる薮下の姿は、どこか異様な雰囲気を漂わせている。その後に登場する薮下(綾野)は、怯えた表情で「やってません」と完全否認。しかし、続く映像では、その言動に常軌を逸した様子も垣間見える。
さらに保護者・氷室律子は「絶対に許すことができません」と力強く断言。有無を言わさない冷たい強さと共に、どこかしら奇妙な空気が感じ取れる。真っ向から食い違う主張、そして、冒頭で描かれていた尋常ではない薮下、愛情あふれる律子、2人のギャップに想像が掻き立てられる。
さらに氷室律子は、「絶対に許すことができません」と静かだが強い怒りを込めて断言。その冷徹さと不自然さの入り混じった佇まいが緊張感を高める。
加えて、登場人物たちは皆、強烈な個性と存在感を放つ。週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)は「私に任せてください」と自信満々に氷室夫婦に語りかけ、教頭・都築(大倉孝二)は「認めてましたよね?」と薮下を追い詰める。
また、律子の夫・拓馬(迫田孝也)は、「出ていけ、暴力教師!」と怒号を浴びせ、薮下の妻・希美(木村文乃)は「あなたの味方だから」と、どんな状況でも夫を支える意志と愛情をにじませる。
校長・段田重春(光石研)が「とにかくまずは謝罪すべきだ」と発言する姿には、事なかれ主義の空気が漂い、弁護士・大和(北村一輝)は「被告が体罰をしたと?」と冷静に詰め寄る。さらに、薮下の弁護士・湯上谷(小林薫)は、「裁判は戦争ですよ」と語り、老練な町弁らしい鋭さを見せるのだった。
それぞれのキャラクターは、俳優たちによって濃密に描き出されており、物語に奥行きとリアリティを与えている。
緊張感と絶望、そして人間の本性を浮き彫りにする本作は、ただの裁判劇では終わらない。観る者の価値観に深く突き刺さる、まさに“問題作”の名にふさわしい一作となりそうだ。
本作は、福田ますみによるルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫)を原作に、三池崇史監督が映画化。20年前、日本で初めて“教師による児童へのいじめ”が認定された体罰事件を取材した衝撃的な実話に基づく。綾野は、児童の保護者に告発され、世間から“史上最悪の殺人教師”と呼ばれた小学校教諭・薮下誠一を演じる。
解禁されたキャラクター映像は、柴咲コウ演じる保護者・氷室律子の息子・拓翔(三浦綺羅)が「先生から体罰を受けた」と訴える場面から始まる。その言葉に重なる薮下の姿は、どこか異様な雰囲気を漂わせている。その後に登場する薮下(綾野)は、怯えた表情で「やってません」と完全否認。しかし、続く映像では、その言動に常軌を逸した様子も垣間見える。
さらに保護者・氷室律子は「絶対に許すことができません」と力強く断言。有無を言わさない冷たい強さと共に、どこかしら奇妙な空気が感じ取れる。真っ向から食い違う主張、そして、冒頭で描かれていた尋常ではない薮下、愛情あふれる律子、2人のギャップに想像が掻き立てられる。
さらに氷室律子は、「絶対に許すことができません」と静かだが強い怒りを込めて断言。その冷徹さと不自然さの入り混じった佇まいが緊張感を高める。
加えて、登場人物たちは皆、強烈な個性と存在感を放つ。週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)は「私に任せてください」と自信満々に氷室夫婦に語りかけ、教頭・都築(大倉孝二)は「認めてましたよね?」と薮下を追い詰める。
また、律子の夫・拓馬(迫田孝也)は、「出ていけ、暴力教師!」と怒号を浴びせ、薮下の妻・希美(木村文乃)は「あなたの味方だから」と、どんな状況でも夫を支える意志と愛情をにじませる。
校長・段田重春(光石研)が「とにかくまずは謝罪すべきだ」と発言する姿には、事なかれ主義の空気が漂い、弁護士・大和(北村一輝)は「被告が体罰をしたと?」と冷静に詰め寄る。さらに、薮下の弁護士・湯上谷(小林薫)は、「裁判は戦争ですよ」と語り、老練な町弁らしい鋭さを見せるのだった。
それぞれのキャラクターは、俳優たちによって濃密に描き出されており、物語に奥行きとリアリティを与えている。
緊張感と絶望、そして人間の本性を浮き彫りにする本作は、ただの裁判劇では終わらない。観る者の価値観に深く突き刺さる、まさに“問題作”の名にふさわしい一作となりそうだ。
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