ロックバンド・ユニコーンが12日、東京ガーデンシアターでスペシャルライブ『UNICORN 奥田民生60祭「Let’s チリチリタミー」』を開催した。メンバーの奥田民生の還暦を祝うために企画された同公演は、遊び心満載のステージで、笑いと感動にあふれた一夜となった。
赤いキャップに赤いつなぎ、真っ赤なレスポールを手に奥田が登場すると、会場のボルテージは一気に上昇。メンバーも赤を基調にした衣装でそろい、まさに“還暦バースデーライブ”の開幕を華やかに演出した。
オープニングは「スターな男」「ヒゲとボイン」と、奥田が20代で制作した名曲からスタート。続く「WAO!」ではキーボードのABEDONがボーカル、奥田がカウベルを担当し、主役をあえて脇役に回す構成がユニコーンらしい。ギターの手島いさむも軽快なソロで魅せるなど、序盤から全員が楽しむ様子に客席は熱狂した。
「こんばんは、ユニコーンです!」と奥田があいさつ。「昨日もここでやったんですけど、今日が最後です」と言いながら、真っ赤なテレキャスターを携えて「頼みたいぜ」へ突入。「はいYES!」「サービス」と続くブロックは、セットリスト(曲名)の流れがちょっとした物語のようになっており、バンドならではのユーモアがにじむ。
中盤ではベーシストのEBIが客席にクイズを出題。「名前の中に“米”があるメンバーは?」という問いに、“奥”の中に“米”が入っていると答える場面では、奥田との軽妙なやり取りに笑いが起きた。続く「米米米(マイベイベイ)」では、天然キャラ全開のパフォーマンスで会場を沸かせた。
「すばらしい日々」では奥田がしっとりと歌い上げ、続く「私はオジさんになった」ではアコギを手に、50歳の節目に作ったこの曲を改めて披露。
後半は「チラーRhythm」や「Boys&Girls」「大迷惑」などアッパーなナンバーでたたみかける。「さあ、こい!」と叫んで始まった「大迷惑」では、還暦とは思えないエネルギッシュな奥田の姿に、最年長のドラム・川西幸一のタフネスぶりも加わって、観客の熱気は最高潮に。
本編ラストは、広島カープの元助っ人エルドレッドをイメージした楽曲「55」。意外な選曲にも思えたが、奥田の温かな歌声が会場を包み、自然と納得してしまう不思議な力があった。
アンコールでは「アルカセ」「車も電話もないけれど」を披露。「ムダな事などなかったろ」という歌詞が、60歳の奥田の声で響くことで、より深く心に染み入った。ステージにはバースデーケーキも運び込まれ、メンバーや観客からの祝福に包まれながら、温かくロマンチックな空気でライブは幕を閉じた。
この日ユニコーンが見せたのは、音楽と仲間を心から楽しむバンドの真髄。そして、還暦を迎えてなお進化を続ける奥田民生の姿だった。
■『ユニコーン 奥田民生60祭「Let’s チリチリタミー」 』セットリスト
M01 スターな男
M02 ヒゲとボイン
M03 WAO!
M04 頼みたいぜ
M05 はいYES!
M06 サービス
M07 米米米
M08 ハヴァナイスデー
M09 ツイス島 & シャウ島
M10 7th Ave.
M11 エコー
M12 すばらしい日々
M13 私はオジさんになった
M14 晴天ナリ
M15 チラーRhythm
M16 Feel So Moon
M17 Boys&Girls
M18 大迷惑
M19 ロックンローラーのバラード
M20 55
<アンコール>
M21 アルカセ
M22 車も電話もないけれど
赤いキャップに赤いつなぎ、真っ赤なレスポールを手に奥田が登場すると、会場のボルテージは一気に上昇。メンバーも赤を基調にした衣装でそろい、まさに“還暦バースデーライブ”の開幕を華やかに演出した。
オープニングは「スターな男」「ヒゲとボイン」と、奥田が20代で制作した名曲からスタート。続く「WAO!」ではキーボードのABEDONがボーカル、奥田がカウベルを担当し、主役をあえて脇役に回す構成がユニコーンらしい。ギターの手島いさむも軽快なソロで魅せるなど、序盤から全員が楽しむ様子に客席は熱狂した。
「こんばんは、ユニコーンです!」と奥田があいさつ。「昨日もここでやったんですけど、今日が最後です」と言いながら、真っ赤なテレキャスターを携えて「頼みたいぜ」へ突入。「はいYES!」「サービス」と続くブロックは、セットリスト(曲名)の流れがちょっとした物語のようになっており、バンドならではのユーモアがにじむ。
中盤ではベーシストのEBIが客席にクイズを出題。「名前の中に“米”があるメンバーは?」という問いに、“奥”の中に“米”が入っていると答える場面では、奥田との軽妙なやり取りに笑いが起きた。続く「米米米(マイベイベイ)」では、天然キャラ全開のパフォーマンスで会場を沸かせた。
「すばらしい日々」では奥田がしっとりと歌い上げ、続く「私はオジさんになった」ではアコギを手に、50歳の節目に作ったこの曲を改めて披露。
60歳を迎えた奥田がこの歌を歌うことに、不思議な感動が湧き上がった。
後半は「チラーRhythm」や「Boys&Girls」「大迷惑」などアッパーなナンバーでたたみかける。「さあ、こい!」と叫んで始まった「大迷惑」では、還暦とは思えないエネルギッシュな奥田の姿に、最年長のドラム・川西幸一のタフネスぶりも加わって、観客の熱気は最高潮に。
本編ラストは、広島カープの元助っ人エルドレッドをイメージした楽曲「55」。意外な選曲にも思えたが、奥田の温かな歌声が会場を包み、自然と納得してしまう不思議な力があった。
アンコールでは「アルカセ」「車も電話もないけれど」を披露。「ムダな事などなかったろ」という歌詞が、60歳の奥田の声で響くことで、より深く心に染み入った。ステージにはバースデーケーキも運び込まれ、メンバーや観客からの祝福に包まれながら、温かくロマンチックな空気でライブは幕を閉じた。
この日ユニコーンが見せたのは、音楽と仲間を心から楽しむバンドの真髄。そして、還暦を迎えてなお進化を続ける奥田民生の姿だった。
■『ユニコーン 奥田民生60祭「Let’s チリチリタミー」 』セットリスト
M01 スターな男
M02 ヒゲとボイン
M03 WAO!
M04 頼みたいぜ
M05 はいYES!
M06 サービス
M07 米米米
M08 ハヴァナイスデー
M09 ツイス島 & シャウ島
M10 7th Ave.
M11 エコー
M12 すばらしい日々
M13 私はオジさんになった
M14 晴天ナリ
M15 チラーRhythm
M16 Feel So Moon
M17 Boys&Girls
M18 大迷惑
M19 ロックンローラーのバラード
M20 55
<アンコール>
M21 アルカセ
M22 車も電話もないけれど
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