俳優の大泉洋(52)、松田龍平(42)が14日、東京・銀座の丸の内TOEIで行われた『さよなら丸の内TOEI』プロジェクト映画『探偵はBARにいる3』(2017年12月公開)の舞台あいさつに登壇した。

 2017年に行われた同作の大ヒット記念舞台あいさつで、東映の岡田裕介会長(2020年に死去)に促される形で大泉は「一生、BARにいます。
もちろん(探偵を)続けます。私は一生、BARにいるし、一生、どうでしょうを続ける人間」と宣言させられていた。

 しかし、そこから8年が経とうとしているが、『探偵はBARにいる4』の音沙汰はない。『探偵はBARにいる4』の話題になると観客は大きな期待の拍手を送った。松田は「僕はだいぶ前から準備は万端。この人が忙しくて。忙しいのと同時に本にうるさい。こだわりが強くて。なんでもいいじゃないですか」と暴露し、大泉は爆笑。同シリーズは大泉の拷問シーンが名物となっているだけに大泉は「お前も拷問受けてみろよ!こっちは大変」と苦笑いだった。

 そして大泉は「私はプロデューサーに『どうなってるんですか?』と言ってます。(主演した)『室町無頼』やってる場合じゃない、と。
蓮田兵衛で『探偵』をしようかと思ったぐらい」と力説した。ただ、松田は「『4』の初日舞台あいさつをやる劇場がなくなっちゃう…」と寂しそうにぽつり。同劇場が閉まる7月27日までに公開するプランを練り、会場は爆笑だった。

 最後のあいさつで松田は「最後にこうやってお世話になった劇場で『4』は間に合わなかったけど、シリーズの上映ができて、こうやって大泉さんと壇上に立つことができて、とてもよかった。うれしい思いでいっぱいです」としみじみ。大泉は「『一生BARにいます』って言ったのに、全然やりやしない。映画館もなくなっちゃうんでしょ」とボヤきながらも「東映と約束してますから。7月27日で、この丸の内TOEIの歴史が終わる。シリーズ3本作らせてもらって、ここで初日の舞台あいさつをした。ここで『次回作決定』と言っていただいた思い出がある。2017年から8年ぶりに映画を作っていないのに舞台あいさつをさせてもらった。最後の最後にステキな思い出をいただいたな、と。
改めて閉館には間に合わなかったけど『探偵はBARにいる4』を作らないといけない。いったん、7月27日に間に合うか試します。監督、脚本も私かもしれません。あすからオーディションに入りたいと思います(笑)。また、丸の内TOEIじゃないかもしれないですけど『探偵はBARにいる4』をお披露目できるように精進して参りたいと思います」と力強く語っていた。

 『探偵はBARにいる3』は、札幌・ススキノを舞台に、その街の裏も表も知り尽くした“探偵”の活躍を描くシリーズ第3弾。今回の依頼は、探偵(大泉)の相棒・高田(松田)が持ち込んだ人探し。失踪した女子大生について調べていくうちに、探偵たちはモデル事務所の美人オーナー・マリ(北川景子)に出会う。謎に包まれたマリに翻弄され、次第に探偵たちは大きな事件に巻き込まれていく。

 『さよならTOEI』は、東映本社の入る東映会館の再開発に伴い、7月27日に閉館する東映最後の直営館であり、日本最後のロードサイドシアターでもある「丸の内TOEI」がグランドフィナーレに向けて7月27日までの80日間にわたり映画史に残る傑作80作品以上を特集上映するイベントとなっている。
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