ロックバンド・PIERROTが、結成30周年を迎え、17日と18日の2日間にわたり神奈川・Kアリーナ横浜にてワンマンライブ『LASTCIRCUS』を開催した。公演タイトルには、それぞれ『-FINALE-』『-HELLO-』の副題が冠され、両日異なるセットリストが披露された。


 PIERROTは1995年よりキリト(ボーカル)、アイジ(ギター)、潤(ギター)、KOHTA(ベース)、TAKEO(ドラム)の5人編成で活動しており、今年2月には東京・有明アリーナでのライブ『END OF THE WORLD LINE』も開催した。今回の『LASTCIRCUS』は、それに続く公演となった。

 なお、ライブタイトルに使われた「FINALE」と「HELLO」は、それぞれPIERROTのメジャー1stアルバムと解散時の最後のシングルに使用された楽曲名でもあり、ファンの間ではその関連性にも注目が集まっていた。

 18日に行われた『-HELLO-』公演では、「HELLO」でオープニングを飾り、ライブ序盤には「Adolf」「ENEMY」「セルロイド」などが立て続けに演奏された。「脳内モルヒネ」や「自殺の理由」など、個々のメンバーの演奏が際立つ楽曲も披露され、重厚かつ変化に富んだ構成で展開された。

 演奏面では、TAKEOによる変拍子のドラム、潤のギターシンセ、KOHTAのベースなど、各メンバーの技術が際立つ場面も多く見られた。バラード調の「壊れていくこの世界で」などもセットリストに含まれ、表現の幅を感じさせる内容となった。

 本編のラストは「MAD SKY -鋼鉄の救世主-」。アンコールでは「蜘蛛の意図」「HUMAN GATE」「CHILD」などが演奏された。公演終盤、ボーカルのキリトは観客に対して現状と今後の活動についてのコメントを行い、「現状PIERROTとして次の予定はない」「何の約束もしない」と発言。具体的な活動の継続や終了には触れなかったものの、最後には「それでも、またいつか…」と語った。

 なお、今回の『LASTCIRCUS』公演は、12月18日にBlu-rayおよびDVDとして発売されることが決定している。
また、2月に開催された『END OF THE WORLD LINE at ARIAKE ARENA」』も7月15日に映像商品としてリリースされる予定だ。

■『PIERROT「LASTCIRCUS」2025.5.17 - FINALE -』セットリスト
M01. FINALE
M02. Adolf
M03. ENEMY
M04. 自殺の理由
M05. 青い空の下・・・
M06. セルロイド
M07. 脳内モルヒネ
M08. ACID RAIN
M09. HILL-幻覚の雪-
M10. PIECES
M11. REBIRTH DAY
M12. PSYCHEDELIC LOVER
M13. MAGNET HOLIC
M14. 満月に照らされた最期の言葉
M15. ドラキュラ
M16. *自主規制
M17. MAD SKY -鋼鉄の救世主-
M18. CREATURE
【アンコール】
M19. 真っ赤な花
M20. ICAROSS
M21. ゲルニカ
M22. ATENA
M23. 蜘蛛の意図
M24. HUMAN GATE

■『PIERROT「LASTCIRCUS」2025.5.18 - HELLO -』セットリスト
M01. HELLO
M02. Adolf
M03. ENEMY
M04. セルロイド
M05. ICAROSS
M06. 脳内モルヒネ
M07. 自殺の理由
M08. 壊れていくこの世界で
M09. BIRTHDAY
M10. 真っ赤な花
M11. PURPLE SKY
M12. ドラキュラ
M13. ゲルニカ
M14. 満月に照らされた最期の言葉
M15. MAGNET HOLIC
M16. PSYCHEDELIC LOVER
M17. *自主規制
M18. MAD SKY -鋼鉄の救世主-
【アンコール】
M19. HEAVEN
M20. REBIRTH DAY
M21. SUPER STRING THEORY
M22. 蜘蛛の意図
M23. HUMAN GATE
M24. CHILD
編集部おすすめ