国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』(MAJ)の授賞式「Grand Ceremony」が22日、京都・ロームシアター京都で開催された。

 当日は、各部門賞の発表に加え、豪華アーティストによるライブパフォーマンスが披露され、会場は大きな熱気に包まれた。


 ライブパフォーマンスのトップバッターを飾ったのはYOASOBI。ゲームの世界観をモチーフにしたステージセットのなか「PLAYERS」を披露した。サビではikuraが「一緒に!」と呼びかけて盛り上げ、最後はAyaseと並んで丁寧にお辞儀。今回のセットはAyase自身が演出に関わったといい、会場で観覧していたNiziUのMAKOは「歌声もパフォーマンスもすごくて、引き込まれました」と感想を語った。

 続いて登場したCreepy Nutsは、「Bling-Bang-Bang-Born」で『最優秀楽曲賞』を受賞。DJ松永によるスクラッチパフォーマンスを皮切りに、同曲を披露した。シンプルな照明とセットの中で、2人のスキルが際立つパフォーマンスを展開した。笑顔も見せながらハイスキルなラップを披露したR-指定に、Number_iの平野紫耀と神宮寺勇太は「本当にかっこよかった。生だと迫力が違う」と賛辞を送った。

 3組目にはちゃんみなが登場。「ハレンチ」「KING」「美人」「WORK HARD」の4曲をメドレー形式で披露。吊られたフープを使ったアクロバティックな登場、椅子を使ったセクシーなダンス、ルームランナーを使ったスポーティーな演出など、息もつかせぬ展開で観客を魅了した。
司会の菅田将暉も「かっけぇ…」とひと言。3歳からの幼なじみだという新しい学校のリーダーズ・MIZYUは「会うと地元のノリで話しちゃうけど、本当にかっこよかった。演出も目まぐるしくて、まだドキドキしてる」と語った。AIも「あの登場をいつか自分でもやってみたい」と絶賛した。

 続いて登場したのは、事前収録映像での出演となった宇多田ヒカル。ロームシアターの地下から中継しているという設定で、薄いブルーのドレス姿で登場。「Electricity」をゆったりとしたアレンジとともにしっとりと歌い上げ、独特の存在感を放った。ちゃんみなとは対照的なテンションで、会場に静かな余韻を残した。

 第1部のラストを飾ったのは、特別賞「MAJ TIMELESS ECHO」に選ばれた矢沢永吉。車から現れ、手をたたきながらステージに登場すると、ロングコートを脱ぎ捨てて「IT’S UP TO YOU!」を演奏。重厚なロックのリズムに、ゴージャスなホーン隊が加わり、ステージは一気に華やかさを増した。さらにジャケットも脱ぎ、「止まらないHa~Ha」を披露すると、観客席からはタオルが舞い、まさにロックスターのステージそのもの。
最後にはバラード「YES MY LOVE」で締めくくり、マイクにしっかりと乗った深みのある歌声が、会場を包んだ。

 ステージ後、プレゼンターの三浦知良からトロフィーを受け取った矢沢は、満面の笑みで「最高!」と叫び、「もう、僕50年近く歌っているんですけど、こういった音楽での賞っていうのは、初めてかなっていうくらいです。きょうはうれしくて、みなさん頑張ってください。50年やってください」と喜びを語った。
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