人気漫画家・東村アキコの自伝的名作を映画化した『かくかくしかじか』(公開中)より、宮崎・石川・東京――3つの街で行われた撮影の裏側を凝縮した主題歌スペシャル映像が解禁となった。

 漫画家になるという夢を持つぐうたら高校生の主人公・明子(永野芽郁)と、彼女をスパルタで指導する絵画教師・日高(大泉洋)。人生を大きく変えた恩師との出会いと別れ。二度と戻ることのない笑いと涙がつまったかけがえのない9年間を描いた本作。

 主題歌スペシャル映像は、絵画教室に通うことを決めた明子と日高が初対面するシーンから幕をあける。東村の故郷・宮崎をメインに、石川・東京と実際に原作でも舞台となる街でロケが敢行され、それぞれの土地の“空気”の違いが伝わってくるほか、終始笑顔の絶えないキャスト・スタッフ陣の表情も印象的。

 談笑する永野や大泉らの姿が垣間見える一方で、集中した様子でペンを握る永野や、真剣な表情で監督と会話を重ねる大泉、時に涙を流しながら撮影を見守る原作者・東村の姿も。

 原作・脚本だけではなく、美術監修、方言指導、ロケ地の協力まで撮影に参加した東村の撮影現場での活躍ぶりが収められており、マンガを描く姿はファンならずとも必見だ。

 明子が恩師・日高と過ごした何ものにも代えがたい時間、そして明子が伝えられなかった本当の想い――。MISAMOが本作のために書き下ろした楽曲「Message」がそっと寄り添いながら、スタッフ・キャストが作品を作り上げる、“かけがえのないあの日々”を収めた、とびきりエモーショナルな映像になっている。

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